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トラム~は はーしーる~(ラピュタ調で)。香港島をトラムは走る。
メインの交通をMTRに譲っても、このトラムははやり香港名物。2階の前に陣取ると、こけないか(横倒しにならないか)ちょっと心配。
さてさて、福臨門が見えてきた。九龍にもあるけれど、香港島の方が古いはず。超有名超高級フカヒレ、アワビレストラン。
THE PAWNが見えてきた。質屋を改装したイギリス料理レストラン。
PAWNとは質屋の事。ちなみに、香港・マカオでは質屋の事を”押”と表記する。どうりでマカオで”押”の看板が多かった訳だ。
向かいから Superdry. の広告をまとったトラムがやって来た。
このブランドはどうやら香港で店舗を増やしつつあるらしいけど、難儀なことに品質の良さを日本語で表現したかったらしく “Superdry. 極度乾燥(しなさい)” というのが本式のブランドロゴになっているらしい。誰か指摘してやらなかったのか...
店にも入ってみまたが、Tシャツからデイパックから、あらゆる商品に“Superdry. 極度乾燥(しなさい)”とプリントされている現場はかなりシュール。あげくの果てに、ラッピングトラムまで“Superdry. 極度乾燥(しなさい)”トラムを...半笑いで見送ってしまいました。
だって、どうしようもないもの。
調べてみたら、英国ブランド(!!)で、近年ロンドン証取にてIPOし(をいをい)、2010年に最も成功したIPOなどと言われているらしい(マジかっ)。
日経ビジネス記事
ユニクロなんかが日本語ロゴのままで売れてたりして、そういうのが”クールだ”的にノリでやっちゃって、間違って成功しちゃいました的な感じなんだろうなぁ。完全に香港人は、日本のブランドだと思っちゃってる感じがします。ジャパンクオリティ神話が、チャイナクオリティに悩まされている香港人には根深いのだと容易に推測できる。
ちにみに、公式HPこんなの。
Superdry. 極度乾燥(しなさい) HP
おもしろすぎ。
とりあえず、九龍公園北東角向かい、ネーザンロード沿いに結構大きいショップがる。来年ぐらいに、冗談じゃなく日本で人気が出ているかもしれない。
なんせ、これでも正真正銘の英国ブランド。町で”TOKYOな”とかプリントされたシャツを来ている人が本当にいるんです!極度乾燥(しなさい)の手提げを持っている人が本当にいるんですよ!一体何買ったんだ?!
ちなみに、なぜSuperdry.としたかについては、アサヒスーパードライにビビビッと来たからと創業者が言っているらしい。アサヒスーパードライには”極度乾燥(しなさい)”などとは書かれてないけどなぁ。
もう、どこまでネタなのかわからないが、なんだか英国と香港では、かっこいいと思われているらしい。
2010年度5~10月期(なんだその中途半端な期間...)の売り上げは9030万ポンド(117億円)だとか。うわぁ。
名前、デザイン、会計期間、売り上げ、全て冗談としか思えない会社。きっと楽しい会社やろなと思う。
なんやかんやで銅鑼湾までやってきた。トラムを降りる。
“そごう”が目の前に。このそごう、日本のそごうと資本関係は無いそうです。
その昔は日本のそごうが経営していたけれど、そごうがアレな時に売ってしまい、そのままこっちの資本がそごうブランドのままフランチャイズで経営しているらしい。
中に入ってみたけれど。なんというか何の変哲もない、どこにでもある”そごう”。あまりに”そごう”のままで面白みに欠けるぐらい”そごう”。
もし誘拐されてきてここで開放されたら、しばらく香港とは気づかないぐらいでしょうね。それぐらいに”そごう”。日本とかわらない印象でした。