スペイン 旅行 レポート

アルプハラ(Alpujarras)

アルプハラ
ここはアルプスなのか?

アルプハラ というのは、アンダルシア地方シエラネバダ山脈周辺に点在する、アラブ系を起源とする住民の集落群の総称というか、地方名というか、そんなもんです。日本だと郡名にあたるのかもしれません。

歴史的には戦争や迫害を逃れて人里離れた山奥に引っ込んだのが始まりらしいので、秘境と言っても良いような場所です。
スペイン名産の生ハムの産地でもあります。

まるでアルプスのようです(アルプスには行った事がありませんけど)

なぜこんな山奥を訪れる事になったかというと...
「アンダルシアの白い村を見たい!」
という要望がメンバーから出されたからに他なりません。

どうやら観光客の間では アンダルシア = 白い村 という方程式が出来上がっているようです。

ミハス(Mijas) なんかが有名どころで、ミハスは山中と言えども地中海が見える位置らしいし、観光地化も進んでいるようなので訪れてみたかったのですが、いかんせん距離が遠い上に、次の移動先(トレド)とは真逆になってしまうので、どこかグラナダから近い「白い村」という事で探し出したのが「アルプハラ」だったという訳です。

アルプハラもトレドとは逆方向ですが、グラナダからなら近いと思います(80Km程度)

なぜに「白い村」なのかは、なんか書いてあったなぁ?
強い日差しから守るためとか、そんな理由だったと思います。
観光客的には、「白い村」は家の壁がみんな白で美しい佇まいを見せてくれます。

アルプハラにも集落は色々あります。最終目的地を 地球の歩き方 に載っていた カピレイラ(Capileira) という村に設定。Let's GO!

しばらく高速を走っていくと、目の前に巨大な山(山群?)が出現します。
これがシエラネバダ山脈のようです。
グラナダはそこそこ標高のある場所なので、そこからズドンとそびえたつこの山脈は、結構な標高であることは間違いありません。

なぜかはわかりませんが、スペインの山はいつも突然に目の前に現れます。

正面に巨大な山影

山にさしかかった所で高速を降り、峠攻め開始です。

どういうわけかわかりませんが、山道なのに、トレーラーが多く走っています。
また、日本のようなカーブミラーは設置されていない為、運転にはとても神経を使います。

それにしても、景色は最高です。
スペインの自然は雄大ですね。
そして、その自然を利用した発電用風車も数多く見られます。
結構自然エネルギーの活用には積極的なお国柄のようです。

さて、いくつか分岐を過ぎてカピレイラ方面へ走るにつれて、トレーラーはいなくなり、道幅は狭くなり、標高は上がって行きます。
山肌を這うように上がっていくので、ちょっとした空中散歩の様相です。
とても景色はよいですが、運転手には怖い道です。高所恐怖症の人には運転できないと思います。

観光地としてはこれからといった感じのアルプハラですが、しかし、欧米では結構名が通っているのでしょうか? 白人団体の観光バス はちらほらと見かけます。

インターを降りてからカピレイラまでは30~40分程でしょうか? 幾つかの集落を超えてたどり着いた訳ですが、山の上の方で標高は高く、長袖でもちょっと寒いくらいです。
さすがに人通りは多くありません。
メインストリート?には土産店や喫茶店もあり、こんな山奥でもちゃんと銀行の支店が営業しているようです。

カピレイラのメインストリート
お土産、売ってます

駐車場は小さいですが公共の観光用駐車場があり、無料で使わせてくれました。

さてさて、この山奥の白い村を訪れた日本人は、そう多くはないと思います。
車でないと不便ですし、ミハスのようにツアーに組み込まれる事は当分先でしょう。
しばらくは 自慢 できるかな(笑)

なかなか行けない所へ行けて価値があったと思いますし、スペインの山道を運転できたのも貴重な経験だったと思います。
あんな、崖に落ちたら ゲームオーバー(コンティニュー無し) な暮らし をしていたら、運転もうまくなるわなぁ。

それにしても、よくあんな山奥に住み着いたものです。
...人の事は言えませんが。

観光地としては、風光明媚で ハイジ ペーター が住んでそうな土地柄なので、これから注目されると思います。(アルプハラの少女?)
でも、あんまり開発されないでほしいなぁとも思ったりします。

景色最高

機会があれば、スペインで天国に一番近い場所、アルプハラへ、ぜひに立ち寄ってみてください。

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