スペイン 旅行 レポート

夢で終わったグエル伯爵の夢．．．

グエル公園は、グエルという おっさん がガウディデザインで高級新興住宅地を作ろうとしたけど、だーれも買ってくれなくて失敗して土台だけ残ったところを、もうアレなので公園にしてバルセロナ市に寄付しちゃいました。

そしたら、後でガウディがやたらと評価されて世界遺産になっちゃいましたよ。という公園です。

そういう訳で、(本当は上に家が建つ予定だったんだろうなぁって感じの)石柱がやたらとあります。
(家々の間の通りになる予定だったのであろう)道とかが、ガウディデザインの柱がぐねってそのまま天井になってる構造で支えられています。 下を通ると、いまにも 落ちてきそうな石 が何百も先端を私の方へ向けていて、 大変な恐怖 です。

結局、ここに家を建てたのはグエルさんとガウディだけだったそうで(笑)。ガウディの家はガウディミュージアムになってます。

ここの名物は トカゲ です。
なにを考えていたのか、ガウディはこの公園の入り口にぺろーんと サイケなトカゲ を配置しました。
そういう訳で、 やたらとトカゲ (のオブジェやら磁石やら)をあちこちで売っています。

今や、アイドル的な扱いのこのトカゲ、でも、当時の人はトカゲが入り口にあるような住宅地の家を買おうとは、思わなかったんだろうなぁ(笑)
それに、 あんなに恐怖を感じる 天井の下を毎日通るのは、地震国から来た私のような人間には耐え難い苦痛だし、地震がない普通のスペイン人でも嫌だったんだろな、あれ(笑)
と、ガウディの才能についていけない自分を 微笑ましく 思いました。

グエルさんの先見の明には、ものすごく感服しますが、しかししかし、いくらなんでも先見過ぎたな。

そんな感想を持った、グエル公園でした。